昨日は朝方は少し雲が多かったものの、午後からは陽が射しとても気持ちの良い秋晴れとなりました。
しかも結構暖かい、外を歩くには絶好の日和でした。
その陽気に誘われるように、久方ぶりに散歩がてら図書館に向かいました。そうしたら、新着本のコーナーに以前から読んでみたいと思っていた小説が(おお!)あるではありませんか。
これは、ラッキーということで、その本ともう一冊仕事に関係のある新着本が目に付いたので借りることにしました。
その時まで知らなかったのですが、新着本でも何の制限もなく借りられるのですね。
夕暮れにはまだ間がありました、そうしてまだ明るくやはり暖かかったので、小脇に本をかかえた私はすこし回り道をして帰る事にしました。
以前記事をアップしたことのある
山下公園のそばに、とても大きな枝振りのよい一本の樹があります。その傍をとおるたび私はその見事さについ足を止めてしまいます。
ですが、今回は特別でした。素晴らしい紅葉が目の前にひらけたのです。
今年は気温の差が大きかったせいか、いたるところで美しい紅葉が見られます。この樹も真(まさ)にそうでした。
そうして、眺めていると丁度ご主人とおぼしき方が外に出てきました。それで私は、以前から聞きたいと思っていたことを聞くことが出来ました。
「こんにちは」
「やあ、こんにちは」
「この樹の枝ぶりは、すばらしいですね」
「そうですね」
「ところで、この樹は何というのですか?」
「イタヤカエデですよ」
「ああ、そうなんですか」
「紅葉が綺麗ですね」
「そうです、今年は例年より良いですね」
「去年の紅葉はいまいちでしたからね」
「なんか、くすんだような枯れたような色でしたね」
「それにしても、大きな樹ですね」
「でもね、中で枯れているところもあるので、来年はすこし枝を切らなくてはならないんです。だから少し小ぶりになると思います」
「そうすると、今が一番大きい?」
「そういうことになります」
そんな樹に出会えた私はなんともいえない幸せな気持ちになりました。
樹の下の木の看板には「あるで美容室」と書いてありました。
ご主人ありがとうございました。
満開?のこの紅葉を皆さんも一度ご覧になったら如何でしょうか、素敵な秋のひとときでした。